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亮「うそ!!マジでドイツ!?」
亮太郎が更に距離を縮めてきた。
近い・・・
亮太郎は、はっきり言って格好良い奴だ。
こうやって近くで見ると、パッチリとした二重、鼻筋も綺麗で、赤みを帯びた茶色の髪。
俺もたれ目に近い目だが、亮太郎の目は泣き黒子もあり、若干色気があった。
つか、近すぎるだろ・・・。
俺はコホンと一つ咳払いをし、亮太郎を見た。
誠「<こんにちわ。>」
亮「えっ、なんて?」
亮太郎は手を耳の近くに持ってきた。
もう一度お願いと言う意味なのか、もう片方の手を差出し、人差し指をあげた。
誠「<こんにちわ、亮太郎さん。>」
亮「おっ、今さ、亮太郎って言ったよな?」
誠「はい、そうでス。」
亮「よっし!!」
亮太郎は嬉しそうに、ガッツポーズをした。
こいつ、本当に面白い奴だな。
俺は、フッと鼻で笑った。
すると、それに気付いたのか、再び亮太郎が俺を見た。
亮「って、危うく本題を忘れる所だった。」
誠「あやうク?ほんだイ?」
亮「あー、話す内容を忘れて、危なかったって事。」
誠「<なるほど。>」
俺はドイツ語で、頷いた。
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