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その日から1週間はあっと言う間だった。
学校の友達は、俺にグッドバイパーティーを開いてくれた。
放課後、友達とショッピングしたり、ゲーセン行ったりして、残された時間を一緒に過ごした。
そして、とうとう旅立ちの日。
休日なので、空港に沢山の友達が見送りにやってきた。
誠「<皆、今までお世話になりました。>」
「<何言ってんだよ、マット。堅苦しいよ。」
一人の男子が俺の肩に、腕を回してきた。
マットは俺の呼び名。
田仲・Mattew・誠也。
ミドルネームからとったあだ名だ。
誠「<まぁ、皆、俺の事忘れるなよ?>」
俺は自分の頬をかき、友達一人一人を見渡した。
「<当たり前だろ?誰がマットの事を忘れるか!!>」
「<反対に、マットも俺たちの事、忘れるんじゃねーぞ?>」
「<向こうに行っても元気でね。>」
「<メール頂戴よ!!>」
誠「<分かってるって。>」
俺たちは公共の場だろうが、大声で笑い合った。
空港のロビーに俺たちの笑い声が飛びかう。
途中、知らない夫婦に睨まれたが、お構い無し。
俺たちはお互いじゃれ合いながら、笑った。
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