病気の迷信

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 インフルエンザの予防接種は効いていない                 厚労省はインフルエンザの予防のために、インフルエンザワクチンの予防接種を推奨しています。これは「予防接種を受けなかった老人の死亡率を100とすると、予防接種を受けた老人の死亡率は20で、5分の1である」という調査を根拠にしています。 しかし、この調査には問題があります。予防接種を受けた人とは予防接種を希望した人であり、受けていない人とは予防接種を希望しなかった人なのです。予防接種を希望した人は、予防接種を受けることの出来る比較的元気な老人が多く、希望しなかった人は、予防接種を受けることの出来ない病弱な老人が多かったのです。このような比較では、ワクチンの効果を公平に判断することは出来ません。 逆にインフルエンザの予防接種は無効である、という信頼性のある、調査があります。前原市インフルエンザ研究班が行った調査によれば、群馬県内で予防接種を行った市と、行わなかった市で、小学生のインフルエンザによる欠席率を比較したところ、ほとんど差はなく、インフルエンザの予防接種にインフルエンザを予防する効果はないと判断されました。むしろ予防接種をしなかった前原市のインフルエンザ欠席率が42.8%に対し、予防接種を行った伊勢崎市は51.9%と高くなっていました。 この他、国内外に「インフルエンザの予防接種に効果はない」という調査研究がいくつもあります。さらに、予防接種の副作用による問題もあります。インフルエンザ脳症は、インフルエンザによるものより、解熱剤によるものが多いという研究調査もあります。解熱剤がインフルエンザ脳症を作っていることがあるのです。そしてインフルエンザの予防接種の副作用で死亡した例もあります。 無害なものであれば、効果がなくても気休めで受けてもよいかもしれません。しかし、たとえ予防接種後に副作用がすぐに現れなくても、有害性は否定できません。インフルエンザの予防接種は、メリットとデメリットの両方の情報から総合的に判断してください。
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