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「私の知ってる人?」 私は、恐る恐る聞いてみた。 「そうやっ……家族や。俺の大切な人は、家族なんや。」 翔は、私の頭を撫でながら笑顔をくれる。 私も笑顔で答える。 翔の大切な人が家族なんだ。 私は、とても安心した。 翔は、私の傍に居てくれるんだと思うと、さっきの胸の痛みが消える。 「私、翔が好き。」 「えっ?」 翔が目を見開いて、驚いている。 そして、翔の顔が真っ赤になる。 あっ……私、好きって言った? 私、翔が……好き。 キョウダイだよ。 ダメだ………好きになったら、ダメなんだよ。 自分の気持ちに気付いてしまったら、後から後から湧き水のように溢れてくる。
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