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「杏ねぇ……俺も『あっ!かっ!家族としてだよ!本当に、変な意味じゃないくて!』」
私は、翔が何か言う前に自分の言葉で遮ってしまった。
この時、翔が何を言おうとしてたかなんて考えてもいなかった。
ただ自分の翔に、対する気持ちに気付いてしまった以上、その気持ちを抑えるのに必死だった。
「あっ……そやんな。俺も家族として大切やもん。」
私は、ウンウンと頷いた。
ドキドキが止まらない。
顔が熱くなり、心臓の鼓動も速くなる。
どうして、気付いてしまったんだろう。
翔がポンポンと軽く頭を叩いて、とびっきりの笑顔を私にくれる。
ぎゃあ~っ!
ダメダメダメダメぇ~っ!
その笑顔は、犯罪です。
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