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「なんだ?」 その声にゲームを中断して、陽とキス魔変態が私と遼の方を訝しげに見ている。 「杏ねぇがな、顔赤いから熱無いかと思うて、額付けたら逃げたんや……。」 「あっ……」 私は、どう言って良いか解らずに、呆然としていた。 「ちょっと、杏借りる。」 遼が私の座っている所へやって来て、腕を掴み立たそうと引っ張った。 「はっ?どこへ連れて行くねん!」 「寝かせるだけだ。彼氏の仕事だ。」 立たない私を軽々と抱きかかえて、ドアの方へ歩き出した。 「ちょっ!待てや!『翔!良いから遼に任せておけ』」 私のせいで3人が喧嘩になりそうだった。 「心配すんな、こんな事で仲悪くならないからさ」 「うん……。」 キス魔変態は、どうして私が思った事がわかったの?
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