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「杏ねぇ!はよせんと遅れんでぇ~。」
玄関から、大声で翔が私を呼んでいる。
「ひゃ~っ!お母さん、ハンカチ。」
「カバンに入れといたわよ。はよ行きなさい。」
いつも朝は、こんな感じでバタバタと私1人しています。
そんな私を義母は、ニコニコしながら送り出してくれる。
「なんや、来とったんか?」
玄関に行くと翔が誰かと玄関の外で話をしていた。
「翔!お待たせ。」
勢いよくドアを開けて玄関を出るとそこには、キス魔変態が立っていたのだ。
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