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「間におうて良かったな。ほな、またな。」 翔は、いつものように私に微笑んでくれる。 「うん。じゃあ、またね。」 翔は、自分の下足場に向かって歩き出す。 いつもは、すぐに下足場に向かうのに今日は翔を見ていたい。 翔が見えなくなると私は、自分の下足場に向かって歩き出した。 すると後ろから私の腕を誰かが掴んだ。 「杏、放課後にあいつ呼び出す。だから待ってろよ。」 あいつ? 何故、キス魔変態は此処にいるの? 「あっ!」 「その顔は、忘れてたのかよ。」 キス魔変態は、呆れた顔して私を見ている。 すっかりと忘れていたけど和樹とは、別れ話をしていなかった。 私が考えているとキス魔変態は、自分の腕の中に私を引き寄せた。
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