病気

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久世 奏、あたしは周りより少し体が弱い。 小さい時からよく病院にはお世話になってる。 今もそう。 でも今日は、幼なじみの鈴木 昶もきてくれてる。 あーくん…昶は、自転車だからよく後ろに乗せてもらってる。 '幼なじみの義務ですから' って、文句も言わずにもう4年。 「あれ、お前痩せた?」 「え、ホントに?」 「や、多分気のせい。」 他愛のない会話をして帰るのが日課で、あーくんの部活の話とかする。 「…でさ、そいつがいきなり走ってきてさ」 「なにそれ!怖っ」 「だろー?」 あーくんは、いつも楽しい事を話してくれたり、教えてくれる。 「着いたぞ」 「ありがとうございます♪」 その時だった… いきなり目眩がして… ふらつき倒れる奏を昶はとっさに抱きかかえ 「お邪魔しますっ」 奏の家に入った。 ちょうど奏の母と出くわし、先生に電話するから、と奏を預かった。 仕方なく部屋に連れて寝かせると、奏の母が…
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