3人が本棚に入れています
本棚に追加
久世 奏、あたしは周りより少し体が弱い。
小さい時からよく病院にはお世話になってる。
今もそう。
でも今日は、幼なじみの鈴木 昶もきてくれてる。
あーくん…昶は、自転車だからよく後ろに乗せてもらってる。
'幼なじみの義務ですから'
って、文句も言わずにもう4年。
「あれ、お前痩せた?」
「え、ホントに?」
「や、多分気のせい。」
他愛のない会話をして帰るのが日課で、あーくんの部活の話とかする。
「…でさ、そいつがいきなり走ってきてさ」
「なにそれ!怖っ」
「だろー?」
あーくんは、いつも楽しい事を話してくれたり、教えてくれる。
「着いたぞ」
「ありがとうございます♪」
その時だった…
いきなり目眩がして…
ふらつき倒れる奏を昶はとっさに抱きかかえ
「お邪魔しますっ」
奏の家に入った。
ちょうど奏の母と出くわし、先生に電話するから、と奏を預かった。
仕方なく部屋に連れて寝かせると、奏の母が…
最初のコメントを投稿しよう!