天敵

2/2
前へ
/81ページ
次へ
俺はすっかりここに入り浸った とっても居心地がいい、学校の事はどうでも良かった ただ、啓吾のことが少し気になっていた 携帯なんて触らないから連絡きてるかも分からない 最初は皆が何の話をしてるかも分からなかった だけど今ではちょっと分かる 「さっきポリ公に職質されたわ、財布の中まで見られた」 「お前が薬やってそうな顔だったからじゃね?」 「ハハ」 ポリ公は警察で、職質は職務質問 怪しい人や深夜徘徊なんかしてたらされるやつ うん、覚えた 「俺なんて1日五回された!」 みんな、面白い 「ふふ、された事、ない」 「「いーなー」」 「おヤ、眠り姫オハヨ」 お使いに行ってたけど帰ってきた 「おか、えり」 俺は皆から眠り姫と呼ばれるようになった 「機嫌ガ良いミたいダね、何の話?」 「ポリ公…からの、職質」 「一週間で、眠り姫ガ悪い子にナった」 フワリと笑って俺に腕を回す 「俺色に染マった?」 意味が分からず俺は頭を傾げる

最初のコメントを投稿しよう!

1132人が本棚に入れています
本棚に追加