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一方、ヨルネッテ、ルーイ、シアオエの三人は広場に到着した。
冬場だがほのかに暖かな気温でそれほど寒すぎない広場の噴水の近くでは、スピカがベンチに座って膝に乗せた本と手にした薬草を見比べている。
スピカ「みんな揃ってどうしたの?」
ルーイ「スピカちゃんとクェンティス君を探していたんだよ」
スピカ「私に?何かしら?」
シアオエ「スピカは何してたの?」
スピカ「さっきまで薬草を取って来たから、調べていたのよ」
ヨル「スピカさんは勉強熱心ですね」
スピカ「ヨルちゃんだって、魔化粧の勉強してるのよね?」
ルーイ「二人とも凄いね」
シアオエ「あわわ、私何もしてないよ…」
ルーイ「大丈夫、僕もだよ」
スピカ「何言ってるの。二人だってちゃんと努力してるでしょ?
みんな頑張ってるんだから、心配しなくても大丈夫よ」
シアオエ「う、うん…」
スピカ「あ、そうそう。後でシアオエちゃんにも薬草を分けてあげるわね」
シアオエ「本当?わぁ、有難う!」
スピカ「それで、用って何かしら?」
ルーイ「その前に、クェンティス君も探して、二人一緒に説明しようよ」
シアオエ「えっと…そうだね。ごめんね、スピカ。ちょっと待ってもらえるかな?」
スピカ「うん。じゃあ一緒に探しましょ」
シアオエ「うん!」
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