与えられた蝋印

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正直にいえば いつ終わるのか検討がつかない。 それにいくらプロフェッショナルとはいえ、新本は最年少で選抜された者だ。 経験数だって他者とは比べ物にならないほど少ないから仕方ないだろう。 だから、いつ終わるのか、なんて生意気な考えは捨てるように頑張っていたのに…………… この隣の男のせいで思い出してしまった。 一度天井を見上げて大きく息を吐いた。 「ふぅ。」 天井にもフラスコ画がめいいっぱいに羽を広げたように 全面的に描かれている。 それらの絵の所々にある輝き。 宝石が埋め込まれているせいで反射したものだ。 あれも、引越しの対象となるのだった。 いつ終わるんだ。 『この持ち主のいない屋敷の引越し』は
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