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これは長い長いトンネルの話…
季節は夏、まぁ~よくある話で海やプール、キャンプに花火そして肝試し…
今回は…って言っても最初なのだが…タイトルの通りトンネルに向かってるわけで…
まず、なぜ俺がこんな山奥のしかも夜に自転車を必死に漕いで来てるかというと…事の始まりは四時間前に遡る…
トゥルルルル…トゥルルルル…
ガチャッ
「もしもし?」
「あ、佳祐。今日の九時あの長たらしいほどのトンネルで肝試しな!」
「なっ!?ちょ…」
「来なければ、貴様のあんな写真やこんな恥ずかしい写真、ネットに流してやるぞ♪てなわけで待ってるからな」
ツーッ…
てな具合で夜な夜な登り坂だらけの道を漕いでるわけで…べ、別に写真が気になってとか、そんなんじゃないんだから…などと属に言うツンデレ風に言ってみたり…我ながらキモい…
でも、流石に、こんな一方的な電話で動く俺は負け組か?と思いつつも目的地を目指し今に至るのだ…
「やっと来たか~一分と弐拾参秒の遅れだぞ~」
と、俺をここに駆り出させた張本人のお出ましだ。
あ~説明が遅れたがコイツは『根ヶ崎 透(ねがさき とおる)』小学校からのつき合いで悪友だ
そして長々と語り役、兼主人公『眞杜 佳祐(まもり けいすけ)』とは俺のことだ!!
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