プロローグ

2/10
680人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
オギャー、オギャー 屋敷に産声が響いた。 「おぉ~、ついに産まれたか」 そう言ったのは、この屋敷の主人で、三大貴族の一人アルバート・カリムである。 そう言ってカリムは飛んで行った。 彼は部屋に入ると、輝く様な金色の髪、透き通る様な蒼い眼をした可愛い男の子と、燃える様な赤い髪、緋色の眼をした可愛い女の子が母エリザに抱きしめられていた。 「双子の、しかも男の子と女の子です」 「そうか。 なら男の子の方がカイで、女の子の方はエミリだ」 「いい名ですね。 この子達は強いですよね?」 「あぁ。私たちの子だ。 優秀に決まっている。 5年後が楽しみだな」 魔力の測量は、五歳の誕生日に行われる。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!