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「成実!」
ドタドタという足音と共に1人の男が入ってきた。
右目は眼帯に隠れて見えないが、切れ長の左目が自分を見ている。
その瞳には心配している色が浮かんでいる。
その男は俺の前で胡座を組んで座った。
「Ha!やっと起きたか!成実おめぇ心配かけんじゃねぇーよ!」
俺が何も話さずにジッと見ていると、相手は怪訝な顔をしてきた。
「Ah?どーした成実。」
「………あんた一体誰?しげざねって俺の事?」
疑問を口にしてみると相手は一瞬息を飲んで大声で誰かの名前を呼んだ。
「小十郎!!」
「どうしました、政宗様。」
入ってきた男を見た俺の口からポロリと言葉が出てきた。
「…ヤクザ…?」
「誰がヤクザだ!」
小十郎がギロリと睨んできた
やっぱり、ヤクザだ…
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