第1章:魔獣系

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地獄の番犬:ケルベロス、またはケロベロス   †姿・形† 3つの頭を持ち、首の周囲には無数の蛇が生えており、尾は大蛇という、巨大な犬の怪物である。   †歴史・逸話† テュポンとエキドナという2頭の怪物から生まれ、ギリシア神話における冥界の支配者、ハデスの忠犬。 ちなみに後に紹介するキマイラとヒドラとは兄弟である。 死者が冥界から地上に戻らないよう、冥界の入り口で見張っており、逃げ出そうとする死者を捕えて貪り食ってしまうと言われている。 キリスト教文化の中では、地獄の侯爵とされている。 3つの頭が交代で眠り、必ず起きている頭が居るので、常に見張りとしての機能を果たしており、門番としては非常に優秀で、脱走者を見逃す事は殆どない。 ただ、竪琴の名手オルフェウスが死んだ妻エウリデュケを追って冥界に来た際には、その見事な竪琴の音で3つの頭、全てが眠らされてしまい、侵入を許してしまう。 この他に、大きな失態と言えば、エウリュステウスに命じられたヘラクレスに生け捕りにされた位である。 この時、地上に引きずり出されたケルベロスが、太陽の光に驚き吠えた際に飛んだ唾液から猛毒植物であるトリカブトが発生し、地上にトリカブトが存在するようになったとされている。 エウリュステウスは、ヘラクレスが捕まえたケルベロスの姿を見て、あまりにも恐ろしいので直ぐさま冥界に送り返すように命じた為、ケルベロスは冥界に戻った。
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