第1章:魔獣系

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2本足の翼竜:ワイバーン   †姿・形† 前脚が翼と同化しており、足は後脚のみ。 名の由来通り、尻尾には強力な毒針を持っており、それを使い攻撃するとされている。   †歴史・逸話† 先で紹介したドラゴンの一種とされる事がある大型爬虫類の幻・魔獣。 16世紀まではウィヴァー(Wyver)と呼ばれていた。 これは即ち毒蛇・マムシを意味するヴァイパー(Viper)の事である。 有名なモンスターで在りながらこのワイバーンに関する説話は殆どない。 それはこのモンスターが中世の盾に描かれる紋章の図柄として考え出された、紋章学上から誕生した架空生物だからと言われているからだ。 紋章の図柄に登場するワイバーンは、元々は羽の小さな蜥蜴に似たドラゴンの姿をしていたが、やがて正式なドラゴンの紋章と区別されるようになり、2本足の細身のドラゴンの姿に落ち着く。 ちなみに紋章学上でワイバーンは「強い敵意」を表し、戦争時や軍隊を誇示する必要のある時に使用される。 前述の通り、紋章学より誕生した為、特定の神話・伝承を持たず、取り扱うメディアによっては凶暴で残虐な魔獣として描かれるが、竜騎士の頼もしきパートナーとして描かれる。 また、蛇の胴体に蝙蝠の翼をもったフランスの幻獣ヴィーヴァルがイギリスに渡り、変化したと言う説もある。
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