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複合魔獣:キマイラ、またはキメラ
†姿・形†
獅子の頭、山羊の胴体、ドラゴンの尻尾を持つギリシア神話の魔獣。
その獅子のたてがみを持つ姿形から雄と思われがちだが、実は雌である。
また一説にはこの3種の動物の頭が背中に並んでいると言う説もある。
†歴史・逸話†
父はギリシア神話の最高神ゼウスと支配者としての地位を争って敗れたテュポン、母は上半身が女、下半身は蛇の怪物、エキドナである。
口から炎を吐き、灼熱の火山帯リュキアに生息していたが、女神アテナの力をかり、ペガサスに乗った英雄ベレロポンに空中から鉛を口に突き入れられて殺される。
ラテン語で「キマエラ」と言い、ヨーロッパのいくつかの言語では「キメラ」、英語では「カイメラ」、フランス語では「シメール」と言う。
ちなみに生物学におけるキメラは、同一個体内に異なった細胞が混じっている事を指し、言葉の起源はこの魔獣に由来している。
ファンタジーゲームなどで多々登場するキマイラ、しかしその姿は統一されておらず、必ずしも上記の様な姿で描かれている訳ではない。
ただ、複数の生物、あるいは魔物が合成された魔獣として描かれているのは一致している。
この様に、キマイラは姿が不可解で説明しにくい事から「訳の解らないものごと」の例えにされる事が多い。
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