一日の長いこと

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セゼブラスはロイに何をしようとしているのか伝えた。 決闘だ。 この学園では1対1の決闘は禁止されており、2対2などチーム戦ではならない。 理由は至って単純で、私怨による決闘で死亡事故が起きる可能性が高いからだ。 決闘を正当な理由で拒否しない限り、不名誉とされるためなかなか断れないというのがこの学園の決まりだ。 ルルとセゼブラスは2対2の決闘をしようとしているのだ。互いに賭けを行って。 「彼は関係ない。仮に彼が仲間でこちら側が負けても私だけが貴様の奴隷だ」 ルルは怒りを露わにしてセゼブラスを鋭く睨みつける。 「言わなかったか?負けた方が、と。一人だけとは言うってないぞ?」 その視線がまるで見えていないと言わんばかりにルルを見下し鼻で笑う。 両者の視線のやりとり。二人から発せられるかすかな殺気を感じ取ったロイは。 「じゃ、俺ルルの仲間になるから俺も一つお前等に条件付けていい?」 「ロイウェル!?」 セゼブラスはなかなか強いが、アレンデ程ではない。見たところ魔法使いタイプ。 負けはしないとロイは判断した。 その判断にルルは息をのむ。 状況がわかっているのか、と 「俺のグループにルルを入れる。決闘するなとは言わないから、次決闘するときはグループ対抗戦で」 「……そんなことでいいのか?お前が奴隷になるのに見合う要求とは思わないがまぁいいだろう」 今日の夕方。逃げるなよ。 そういい残すとセゼブラスは去った。
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