ひとつ屋根の下

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「…ちゃん……いちゃん… ……お兄ちゃん!!!」 「うおっつあぁあ!!?」 俺は布団から勢いよく起き上がる 隣で美加が心配そうに俺の顔を見ている 「美加…」 「…お兄ちゃん… よかったぁあ…うぁああん…」 美加が泣きながら俺に 抱き着いてくる 「ちょっ…み、美加!!?」 「…グスッ…美加ね…お兄ちゃんが死んじゃったかと…グスッ… 思ったの…」 美加…かわいーよー よし、抱きしめちゃおう ギュッ 「ありがとな…美加」 「うん…もう死なないでね」 いや、死んでねーよ …ちょっと待てよ…… 俺は何故こんなことになった? 確か覗きをしていたら 知らん女に… 覗き!!!!!! …ヤバイ!! 女に頭を殴られたのはいい。 しかし問題はそのあとだ。 もしそのまま外に 倒れていたとしたら…… 美加は理解してないようだが 楓にばれていたら殺される!! いったい楓はどこに… 「美加、楓は!?」 「……」 「美加?」 「……」 こりゃあ…寝てるな… 今すぐ楓と話したいが しょうがない 動けるわきゃーないぜ こんなカワイイ寝顔で 俺に抱き着いて寝てんだから。 まあいっか… 楓がこの部屋に入ってきたら 死ぬ準備をしよう
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