ひとつ屋根の下

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コンコン… ドアを誰かがノックした これが俺の死の合図なんだな 「…どうぞ」 ガチャ 「…」 やべーよあれ 絶対キレてるじゃん 皆今までありがとう 俺忘れないから 楓はゆっくりと俺の近くに来た 「隼人…」 え? 泣いてる? 「ど、どうした楓?」 「ばかあ…美加ちゃんもアタシもずっと心配してたんだからぁあ…」 ギュウウ 「おおいっ、楓!?」 「もう…ばかぁ」 今俺死んでも悔いないです 美加と楓のサンドウィッチです だけど覗きは… 「楓、俺ってどこに倒れてた?」 「え?…グスッ…家の前だよ? そうだ…隼人何してたの?」 「えっ? あぁ、友達が来てさ 話し終わったらこけて 頭うっちゃって」 「そうだったんだ、気をつけないと…」 嘘をつくのは気が引けるが 仕方がない 俺の身が危ないのだから 「俺そろそろ美加を寝かせないと」 「いいよ隼人、アタシが部屋まで運んでくから」 「おう? ありがとうな」
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