女王様登場

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「ぬあおぉあぁおお!!!!!」 俺は2人乗りで自転車を トライアスロン選手のように こいでいる 普段ならこんな美女と2人乗り なんて幸せで死ぬが 今は素直に喜べない… あと学校まで少し… 行け!! 行くんだ俺!! 「チャイムまであと1分」 喋り方こえーよ… しかも教室まで行かないと いかんじゃん! 「もういいわ、止めて」 「え?」 「いいから止めて」 俺は言われた通り 自転車を止めた 「あとは私走っていくから」 「は? 自転車の方が速いに…」 消えました 彼女はソニック並の脚力で 学校へと向かいました あの速さなら余裕で 教室に着くことでしょう 1分後…諦めた俺の辺りには 虚しくチャイムの音が 鳴り響いた…
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