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『寂しいのは世界が澱んでるから』
微熱な哀愁を漂わせ
短い煙草を両手で持ち
飲めない酒を冷たく見つめ
隣に座る貴女に問いかける
長くて長い夜が
二人の瞳を潤ませる
曖昧で曖昧な一日が
僕の理性を焦らしている
深くて深いキスなんていらない
甘い言葉の囁きもいらない
綺麗な身体も本当はいらない
貴女の小さな愛が欲しいだけ
僕は貴女の微かな愛を
独り占めにしたいだけ
消える前に感じたいんだ
2010.1.10.
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