4/17
前へ
/19ページ
次へ
『寂しいのは世界が澱んでるから』 微熱な哀愁を漂わせ 短い煙草を両手で持ち 飲めない酒を冷たく見つめ 隣に座る貴女に問いかける 長くて長い夜が 二人の瞳を潤ませる 曖昧で曖昧な一日が 僕の理性を焦らしている 深くて深いキスなんていらない 甘い言葉の囁きもいらない 綺麗な身体も本当はいらない 貴女の小さな愛が欲しいだけ 僕は貴女の微かな愛を 独り占めにしたいだけ 消える前に感じたいんだ 2010.1.10.
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加