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ん~。 わからん…。 記憶もないのに、場所なんかわかるわけないか…。 何故か冷静な俺。 元からこんな性格だったのか? 手を伸ばして、周りの感覚を確かめようとするが、何もない。 手探りで、身を屈めながら進む。 やはり、何もない。 ここは一体なんなんだろう。 《誰かいないのか~?》 一応、叫んでみる。 俺の声だけが響き、気味が悪い。 俺は、更に奥へと進もうとした。 最も、どこが奥だかはわからないが…。 《こらぁ~!勝手に動くな!!》 空間に俺、以外の声が響く。 一瞬、体が固まった。 誰かいて欲しかったが、いきなり声を出されるとびっくりする。 《誰だ?》 辺りを見回しても、誰もいない。
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