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《――――。》
白い猫が、何語かわからない言葉を放つと辺りは光に包まれた。
眩しくて目を背ける。
《だらしないわね…目開けなさいよ。》
白い猫の言葉に、ゆっくりと目を開ける。
《うわっ!》
バランスを崩しそうになった。
今まで暗闇だった場所は、何故かビルかなんかの屋上になっていた。
《全く…。》
白い猫は、ため息をついた。
《で、何が不満なわけ?》
はぁ?
目を開いてきょとんとしてしまう俺。
不満って…?
《だぁ~面倒ね!魂ってのは死んだ後、天国か地獄に行くの!あんたは、未練だかなんだかがあるから、まだ連れて行けないのよ!》
白い猫は、俺の前に座って言った。
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