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「……宏太、別れよ」
いきなり言われた、
大好きな人からの別れ。
「……なんで、?」
「………ごめん、俺のこと忘れて」
君はそう言って俺の目の前から消えた。
最近、なぜか涙が止まらない。
君の名前を忘れたくなくて
繋いだ手の温もりも、
でも俺に残っているのは
君の、香水の香りだけ。
忘れたくないのに
忘れなきゃいけない、
こんな辛いことはないだろう
今日も一人で人込みに流される。
「………慧、?」
忘れられない香水の香りと、
君の温もり探すために。
えんど。
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