第一章

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一瞬 びくっと反応し 携帯を見つめる3人。 「樹、出ろよ」 いつになく真面目に言う蘭に 泣きそうな表情を向ける樹。 恐る恐る携帯を開くと ディスプレイには “担任” の文字。 それを見た瞬間 樹と蘭は安心したように笑った。 「ゴリラかよ! どうせまた『早く学校来い!』とか言うんだろ? 無視無視!!」 ビールを口に運びながら言う蘭に やれやれといった表情で笑いながら樹は、 「まだ電話切らねえよこいつー。 もう電源きろーっと」 と悪戯っぽく笑いながら携帯の電源を切った。 新着メール:一件
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