第一章

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☆★☆ 「ハルー。来月あたしの誕生日だよ!!超凄いプレゼント期待してんぜ?」 場所を変え、また反省をするわけでもなく飲みまくり、潰れてしまった樹をハルがおぶって帰る途中だった。 「あー?誕生日だぁ?俺様が傍にいりゃ十分だろーよ」 「ケチぃぃぃ!!!」 「耳元で叫ぶな…」 樹とハルは恋人同士だ。 酔い潰れた樹をおぶって意味のわからない会話をしながら帰る。 過去に何回そんな場面があったか… もう数えきれないほどになっていた。 付き合うことになったきっかけは去年の今頃、同じように酔い潰れた樹をおぶって帰っていた時──。
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