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パカッ…パカッ…パカッ
とある森の中にポツンとある一軒の小屋から小気味いい音が聞こえる。
「今日の分の薪割りはこれでよしっと。」
小屋の側には赤みがかった茶髪の髪をした青年がいた。どうやら薪割りをしていたようだ。
額に汗を垂らし働くその姿は正に好青年といった印象を受ける。
「ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ほうれん草…こんなもんか。」
どうやら朝食の準備をしてるらしい。青年のにやけた顔を見るに好物のようである。
鍋にほうり込んだ食材を1時間程煮込みルーを入れ更に1時間程…どうやらカレーのようだ。意外にも子供のような好物だった。
「ん~…いい匂いだ。こいつの為に生きてるって感じだよなぁ。」
カレーを口に運ぼうとした矢先、小屋のドアが鳴った。
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