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「はいっ!!…っ!?この剣は…!?」
彼女が驚くのも無理はなかった。文献でしか見たことがない伝説の宝剣が目の前にしかも一義勇兵の家にあるのだから。
しかし驚いてる暇はない。事態は急を要するのだ。ルードにシルファリオンを渡すと彼女も直ぐさま敵に視点を定めた。
敵は小数、前衛に兵士3人、後衛に魔術師1人の4人編成である。人数から見るに斥候部隊であろう。
「偵察のつもりだったが、その金色の髪…ユークリッド軍のリノア・ミューレンスだな?」
リノアと呼ばれた女性は敵に向けた殺意を強めて答えた。
「確かにリノア・ミューレンスは私です。私を知っているのなら、その人数で勝てるとお思いですか?」
リノアの発言と体から出ている殺気からするにリノアが中々の腕前であることをルードは察していた。
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