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『黒の儀式』
大人数で行う壮大な儀式で、その効力は基本的に肉体の形状を変え、精神を蝕みながら破滅へと誘う暗黒の儀式。
そして、その破滅というのが、個人の破滅だけではなく、町や国、ものによれば大陸さえも巻き込む、大規模な破滅であった。
そんな『黒の儀式』にキースの婚約者であるレオナと、多数の仲間や知人が掛けられてしまったのだ。
そして、その『黒の儀式』を解こうと、一人旅に出るのだ!
キースは、そう決意をした。
しかし、『黒の儀式』といっても種類があり、名前もある。
まだ種類すら、特定できておらず、特定どころか、どんな種類に別れ、どんなものがあるのかすらわかっていなかった。
だから簡単じゃないと思った。
『呪い』という、術者を殺せば解けるような、そんな単純なものじゃないとキースは思ったのだった。
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