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もう後戻りは出来ない。俺ができることを今するんだ。覚悟は……ある。
「……いきましょうか?」
「その前に質問だ。これはなんだ?」
白い巨人を指差す。
「私達が開発したロボット技術の最彷徨。《Mk-零七(マーク・ゼロセブン)》です」
「ばとる……ぎあ……」
――零七コクピット内部
巨人、もといBGの内部には様々な機械やコンピューターが2人分つけられていた。前座のシートに少女が。後座のシートには俺が座っていた。
「あ……あのさ君」
「唯李。私の名前は《東乃 唯李》。今後、私の事は唯李と呼んでください」
少女、唯李ははじめて俺に名前を教えてくれた。
「じ、じゃあ唯李。俺が必要だと言ってたけど具体的に何をすればいいいんだ。」
唯李が俺の方へ振り向き、笑顔で答える。
「簡単な事です。これを操縦してあいつらを倒して下さい」
……一瞬何かが頭の中をよぎった。『あいつらを倒して下さい』。
つまりあれか!?
こいつを動かして戦えというのか!?
「何言ってんだよ! こんなものをどうやって動かせって――」
「蒼堂 要。2007年8月6日に蒼堂家の次男として誕生」
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