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この現状が進むにつれ俺はどんどん感情的になり怒りを覚えていた。多分ストレスからでてきたのだろう。
｢それでいいんですか……？｣
｢何――｣
｢過去に引きずられて自分から逃げているなんて……あなたはこれからもそうしていくつもりなのですか｣
｢お前に俺のなにがわかると――｣
｢わかりませんよ。意気地無し｣
意気地無し。その言葉に怒れる感情がおさまってしまう｡
｢このままいくと国民やあなたの友達がまた危険な目にあいます。だから、あなたの手でみんなを救ってください！｣
もう美菜や鳴迫が傷つくのは嫌だ。自分も本当にこの力でみんなを救えるのか……迷っていたのかもしれない｡
｢……でも｣
｢私はあなたを信じてます。あなたのその力を｣
｢……わかった。わかったよ唯李。俺がどこまで出来るかはわからない。でも、俺はこれ以上誰も死なせたりはしない！｣
そう、あの時もこんな風に熱くなっていたな俺は｡
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