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騎装兵器。
それは篠村財閥を中心に日本の企業が極秘に共同で開発した人型兵器。全長は9~15m。重量は20~28tと2脚で動くその姿はまさにロボット技術の究極の発展だった。しかし、BGは日本国憲法第9条に反したこの兵器は今後表舞台には現れることはなかった。
だが、均衡は破れ、人々を不幸のどん底に落とす存在と人々を救済に導く存在に別れて舞台に立つのであった
――王都町
隣町から戻った俺はBGに搭乗していた。名前は《Mk-零七》。滑らかでシャープなフレームに白一色に塗装された外装が印象的な機体は右手に巨大なライフルを所持している。コクピット内部には俺の他にもう1人、俺を必要としている人物が搭乗している。今更ながら、この中にいるのは愚か、こんな巨大なロボットが存在しているなんて信じられない。が、これは現実なんだ。
一緒にいた他の赤いBGと青いBGの2機は別の場所の救援へと向かったらしく、この場は俺達に任せられることとなった。
「いい、蒼堂くん。OSは完成した?」
「ばっちりだ。射撃補正も改造した」
「あなたは上半身の操作頼みます。私は下半身、移動専門におこないます。」
頭の横から射撃におこなうスコープのようなものが出現し、FCSを展開した。
「今零七が装備している武器は《SRG(スレイヴレールガン)》です」
「レールガン?」
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