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「おいおい、あんな距離で届くのかよ」
「確かに、仕留めるのは困難だろうな。げとな、足を止めるのは可能なんだ。それに俺を誰だと思っている」
標的は蟻ほどの大きさで視認。射程が届かない場所まで零弐は上昇し続けるが遅かった。
要は目を細め、全ての精神を尖らせていき、右手に集中させていく。
――蒼白く輝く雷光ととともに駆け上がる1つの星は零弐のジェットパックを貫き、これ以上の上昇を制止した。
「――蒼堂要だ」
「知らないけどな」
大日本帝国軍所属の兵隊を複数捕らえ、神奈川都市部における戦闘は篠村財閥の勝利で終えた。痛々しい戦闘の傷跡を残し、機動部隊は屋敷へと帰順する。
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