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――篠村財閥
先程まで援軍要請を受けて戦場へと赴いた俺だったが、それを無事に終えて帰還を果たし、今は屋敷の部屋にあるベッドに寝そべっていた。帝国の侵攻をで阻止して疲れきった身体を休めているところ。
「帝国……」
考えるだけでイライラする。何故、同じ日本人が争わなきゃならないんだろ。意味がわからない。おまけに無意味は虐殺をして……ふざけている。
結局、神奈川の帝国捕虜も口を閉ざして黙秘を続けたままでそれなりの有力な情報を聞くことは出来ずにいると一樹さんは言う。
「……」
もう4日が経つのか。平和という日常が壊され人が死んでいき、唯李、亞希さんに必要な人間だと言われて皆を護るためにBGに乗って戦った日々が。
「あの時、唯李に出会わなければ俺はとっくに死んでたな……」
さっきの戦闘も凄かったな。とんでもない操縦をしていたし有り得なかったな。
唯李か……まだ17歳の少女なのに戦場で戦っているんだな。
よくよく考えてみれば唯李は一体何者なんだ。唯李だけじゃない。彼女と同じ年位の悠香さんは何故BGに乗ってるんだ。
あの時の夜も、悠香さんは最後にただならぬ雰囲気を出して唯李のことを心配していたし。本当に特別な事情があるのか……
「……あぁぁぁ! 頭がぐちゃぐちゃだい!」
考えるのはよそう。今はとにかく身体をを休めないとな。
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