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─────でも、何故そんなロボットがウチに?
俺はこのKAITOはもちろん、VOCALOIDの存在さえしらなかった
だから自らが頼んだという事は絶対に有り得ない
だとすれば、誰かから送られてきた、と思うのが妥当だろう
俺は送り主を確認するべく、横に置いておいた箱の蓋を手に取って貼ってある紙を見てみる
─────が、貼ってある紙には俺の名前と住所しか記載されていなかった
.....普通、送り主の名前がなきゃ送れないんじゃないか?
うん、有り得ない
俺はこの非現実的な出来事に目眩を覚えながらも自分に落ち着けと言い聞かせながら一旦KAITOから体を離し、胡座をかいた
そのままKAITOと他の箱を交互に見ながら色々と考えてみるも、何も答えは思いつかず
「....とりあえず、他のも開けてみるか」
俺は悩んだ末、他の箱も開けてみる事にした
***
「MEIKO、初音ミク、鏡音リン、レン、巡音ルカ、神威がくぽ.....」
全ての箱を開け終え、中に入っていたのはやはりKAITO同様鮮やかな色の髪をした男女───もといVOCALOID達
茶髪のボブで赤いタイトな服のMEIKO
緑色の髪のツインテールで制服のような服のミク
肩につくくらいの黄色い髪に大きなリボンを付けたリン
黄色い髪をポニーテールのようにむすんだレン
ピンク色の髪のロングで大胆にスリットの入った服のルカ
紫色の髪を高く結った侍のような服のがくぽ
「.....すげぇ」
俺は思わず感嘆の声を漏らし、その美しすぎるVOCALOID達に見とれた
皆陶器のように白く美しい肌に整った顔立ち
完璧に作られた人間の形をした芸術品、とでも言おうか
有無を言わせないその美しさに、俺はただただ見とれるばかりだった
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