始まり

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「....と、確か説明書あったよな」 ハッと我に返り「何やっちゃってんの俺」と軽くセルフツッコミを入れ、確かこの辺にKAITOの説明書があったよなと辺りを見渡し、置いてある説明書を手にとった んで、ページをめくる 「........」 そこには何やら専門的な言葉がズラァッと並んでいて、俺は本日2回目となる目眩に襲われた どーしよ、こういうの苦手なんだけど..... やる気が削がれ、かなり心が折れかかったが、コイツらが動いた姿を見てみたいという好奇心に駆られ頑張って取り組む事にした ビデオ録画に30分かける、この俺が 「先が思いやられるな、これは」 俺は、遠い目をした *** 「えっとー、このプラグが....ここか」 昼食を食べたり休憩をしたりしながらも説明書と向き合う事5時間、何とか基礎的なプログラムをインストールする所まできた 最初の1時間は何をしていいのか、「この文字何?美味しいの?」的な具合だったが機械オタクな友達に電話したりググッたりしてなんとかここまできた 俺は箱からKAITOを出そうと背中に手を差し込んで上半身を起こし、KAITOの腕を俺の肩に回して立たせた 「おもっ.....」 やはり機械なだけあって、重かった まぁこれが成人男性の平均的な重さであって、どうせ俺が軽いだけだろうけど 何とか箱から引きずり出して壁際まで運び、壁に背中をつけて足を伸ばして座らせ、説明書通り服に隠れているプラグの差し込み口を確認した 首の裏、背中、腰に1個ずつあるそれは、10円玉ぐらいの大きさ ちなみにこれは使わない時は隠せる....らしい でも俺には分かんない で、その差し込み口にKAITOの足元の袋の中に入っていた付属品のプラグを差し込み、反対側をパソコンに繋いだ
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