不器用な君

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昔の事に浸りながら シャワーを浴び終えた俺は 愛しい恋人の部屋に戻る。 先ほどまで事情が繰り広げられていた そのベッドは綺麗に直されていて そのベッドの中で俺の恋人は 既に寝息を立てていた。 静かにベッドに腰をかけて 君の柔らかい髪を撫でる。 ふと寝顔が柔らかくなった気がした。 『欲しいもの…? そんなものありませんよ。』 一度も自分から求めてこない君。 俺は君を喜ばせたいだけだよ。 もっと我が儘になったらいいんだよ。 俺らのマンネらしくさ? 俺の恋人らしくさ…? 俺は君が望むことなら なんでも叶えてやりたいよ。    
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