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あの時言われた言葉
「余命3ヶ月」
刻々と時間は無駄に過ぎてってこの2ヶ月あんなに好きだったピアノも見たくなかった。
それ以上に弾けなかったんだ。
…悲しくなるほどに…精神も肉体も限界で。
…そんな俺の姿を悲しそうに見る親やメイド達が嫌で…
けど余命1ヶ月を迎えた今日、なんだか急にピアノに触りたくなった。
それはそれはまるで風船の中に閉じ込めていた想いが破裂したように…
手が動かないとしても何か感じていたかった。
死ぬ前に…
このままじゃ…このままじゃ本当に死ぬような気がしたから。
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