「アンタに笑顔を

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そしたら奴は、なんて言ったと思う?    震えた声で、こう言ったのさ    「……そんな言葉を言われたのは、生まれてこの方初めてだ……。」    ドアの向こうで、ずるずると背中を引きずらせてしゃがみこむ奴の音が聞こえた……様な気がした。     「非常に悲しくなってきた どうしよう 泣きそうだ……」      ラフ・メイカー?冗談じゃない!!!    アンタが泣いてても意味が無いだろう!!俺はドアの向こうに向かって力の限り言葉の槍(やり)を投げつけた。     泣きたいのは―    泣きたいのは――……      俺の方さ……。
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