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その後
少女『お願いがあるの』
彼女の目は真剣だった
隼人『お願いって?僕に出来ることならなんでもするよ』
一瞬の沈黙の後
少女『この街から出ていって』
真剣な表情だったが、少女の目は潤んでいた。
僕は胸が痛くなったが、不思議と冷静になれた
隼人『わかった。出ていく。でも君が急にそういうことを言うということは、何か理由があるんだよね…理由は…聞かないでおくよ。だから、泣かないで。直ぐには無理だろうけど、お父さんに言ってみるね』
僕は出来るだけ笑顔で言った。その少女とはもう会えないことが、直感的に分かったからだと思う。
少女『ごめんね…。』
隼人『僕は大丈夫だよ。元気出して』
少女はよかれと思って言ってるんだ。じゃなきゃ、こんな酷いこと言わない。それは当時の僕がよく分かっていた。
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