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奈緒
「ただいま、お母さん」
詩緒
「ただいま、お父さん」
美緒
「お母さんって呼ぶのは止めなさいっていつもいってるでしょ!」
卓斗
「汚らわしいガキ共め」
奈緒
「……ごめんなさい」
詩緒
「……ごめんなさい」
美緒
「さっさと消えなさい」
卓斗
「こんな事なら産まさなければよかった。 俺の子なんて考えたくもない」
美緒
「死ねばいいのに」
奈緒
「行こ、詩緒…」
詩緒
「…うん、奈緒」
卓斗
「…おい、さっさとアイツらを施設に連れて行けよ」
美緒
「嫌よ、あんな気持ち悪いのと外に出たくないわ。 アナタが行きなさいよ」
卓斗
「俺だって嫌に決まってるだろ」
美緒
「なら、私にあんなの押し付けないでよ」
卓斗
「母親の仕事だろ!」
美緒
「アナタだって父親よ!」
奈緒
「…詩緒、ボク達って産まれて来なきゃよかったのかな…」
詩緒
「産まれて来なきゃ、お父さんもお母さんも喧嘩しなくてよかったのにね…」
奈緒
「詩緒…」
詩緒
「奈緒…」
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