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愛美
「でもね、お父さん、愛美に会いに来てくれるの。 お母さんには内緒だよって」
奈緒
「愛美ちゃんのお父さんは会いにくるんだ」
愛美
「お父さんね、愛美に会いに来たらいつも泣いてるの。 寂しい思いさせてごめんねって、何度も何度も謝るの」
詩緒
「愛美ちゃんが大好きなんだよ」
愛美
「愛美は気にしてないんだよ。 お母さんは居るし、お父さんも会いに来てくれるし。 幸せだもん」
奈緒
「ボク達とは違うね…」
愛美
「愛美は奈緒兄達と同じように思った事あるんだ。 お父さんは愛美が嫌いなんだって、…お父さんに言ったらお父さんは言ったんだよ。 自分の子供が嫌いなわけないって」
詩緒
「ボク達のお父さんと愛美ちゃんのお父さんは違うんだよ」
奈緒
「ボク達なんか帰っても…」
愛美
「自分が信じなきゃ信じてもらえないんだよ! 信じてもらいたいなら、仲直りしたいなら、自分から行動しなきゃ」
詩緒
「…ボク達の方がお兄ちゃんなのに教えてもらっちゃったね、奈緒」
奈緒
「そうだね、詩緒。 愛美ちゃんありがとう」
詩緒
「ありがとう」
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