第一章

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  ミル 「たった四歳しか違わないよ」 キルト 「四歳も違うんだ!('も'を強調し」 ミル 「……クラスも一緒でしょ」 キルト 「あの学校は能力別に分けられるからな」 ミル 「俺はキルトみたいに強くないけど?」 キルト 「何言ってんだい。 ミルは頭が良いじゃないか」 ミル 「頭が良いって言われても……」 キルト 「いいから着替えな! それともあたいが着せてやろうか?」 ミル 「自分で着ますっ!」 キルト 「そうかい? なら、あたいは朝食を作ってくるからちゃんと降りてくるんだよ」 ミル 「はーい…。 仕方ないな…」 キルト 「ミルー。 用意は出来たのかい?」 ミル 「今行くよー」 キルト 「どうだい? 今日も豪勢に出来てるだろ?」 ミル 「キルトは料理も得意だしね」 キルト 「小さい頃から作ってるからね。 ほら、お食べ」 ミル 「いただきす」 キルト 「たくっ、明日は早く起きるんだよ」 ミル 「明日?」 キルト 「明日、ミルは日直だろ」 ミル 「今日はキルトじゃなかった?」 キルト 「マジ?」 ミル 「マジ」  
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