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「ジョーカー」
「ん?ああ、いらっしゃいカルティエ、どうかしたの?」
ジョカはにっこり笑って僕に話し掛ける
僕が用があるのはこっちのジョーカーじゃないんだけど・・・
「あ、ジョカ・・・久しぶり?」
「君は基本的に俺を無視するけど意外とよく会ってるから」
苦笑しながらジョカはいう、僕・・・こっちのジョーカーは苦手だから・・・つい、放置してしまう
「よう、また来たのかよ懲りねぇなカル」
「うんまた来たんだ」
最初会った時は一体何がどうなってるのか混乱したけど、まあなんとか理解して
ジョーカーの所にたまに遊びに来るようになった
基本的に僕は滞在先から出掛けない、季節を変える必要があんまりないからジョカとゲームをする必要がほとんどない、ただサーカスでぼーっとするだけだけど
「ジョーカーはなんでずっと仮面なの?」
「あ?人の姿の方がいいのか?」
「まあ最初にあった時人の形だったから違和感あるなって」
ジョカの腰のジョーカーに目(?)を合わせ(?)ながら話す
「そうかよ」
「え?」
いつの間に・・・ジョーカーは人の姿になって僕の後ろに現れてて、僕の両肩に腕を通して体重を掛けてきた
・・・身長が小さいのって不便・・・というか身長の差を考えてよジョーカー・・・ジョーカーは軽くのつもりなんだろうけど結構キツい・・・
「ちょっとジョーカー、今は俺の出番だろ?」
「いいじゃねえかジョーカー、こいつは俺の客なんだ」
「何いってるんだよジョーカー今此処はサーカスなんだから、サーカスに来たカルティエは俺の客だよ」
・・・ああ、ややこしい、前から後ろから同じ声が飛び交う
しかも互いをジョーカーと呼び合うからもっと頭が痛くなる
「・・・」
「カルティエ、君はどう思う?」
「カル、お前は俺にあいに来たんだろ?それなら俺の客だよな」
「まあ・・・そうだね・・・」
ジョーカーの言葉はごもっとも
とはいえジョーカーが基本いる監獄じゃなくてジョカのサーカスに来たのは僕
というか監獄に行く条件がわかんないからサーカスに行くしかないんだけど・・・
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