〓監獄の中の夢

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××× 「紅葉狩りしよ」 「いきなりだね、カルティエ」 「紅葉狩り?・・・めんどくせえな」 ジョカは僕のいきなり過ぎる発言に苦笑い ジョーカーは乗り気じゃないようで眉間にシワを寄せた、ジョーカーは顔に出るから分かりやすい 「いいでしょ、せっかく秋に来たんだし季節らしいことしよ?」 「そうだね、せっかく季節があるんだ、楽しまないと」 「・・・めんどくせえ」 ジョカは楽しければいいタイプだから簡単にその気になったけどジョーカーはまだ不満そう というかジョーカーは秋に来ても景色を見るでもなく食べてばっかのような・・・ 「・・・」 「・・・な、なんだよ、行けばいいんだろ行けば」 僕は冷たい目で見てたらジョーカーは根負けしたのかやけくそ気味に吐き捨てた ジョーカーは結構押しに弱いと思う まあ油断したら蹴りとかいろいろ飛んでくるから気をつけないとだけど ××× 「・・・」 紅葉の絨毯、赤くて綺麗だ この世界でよく見る紅とはまた違う、自然の赤 「・・・綺麗」 「「・・・」」 ジョカ達はきょとんとした表情で僕を見つめる 「・・・?どうかした?」 「あ、いや、なんでもねぇよ」 「気にしないでいいよカルティエ」 「そう?」 僕なんか見てないで紅葉見ればいいのに 「おい、カル、頭に葉っぱついてるぞ」 「え?どこ・・・?」 わしゃわしゃと髪を触りながらジョーカー達に問い掛ける 僕が検討違いの所を触ってるからかジョーカーの顔がだんだん不機嫌になる 「ジョーカー・・・わかんないからとって」 「ちっ、しょうがねえな、こっちこい」 ちょいちょい、と手招きされて僕は大人しく近寄る 「・・・」 「とれた?」 「動くな、絡まってんだよ」 僕が考え無しに髪を触ったからかな? 最初からジョーカーに頼めばよかった・・・ 「ジョーカーは不器用だなぁ、俺がやってあげようか?」 「うるせえなもうちょっとやったら取れるんだよ、大人しく見てろよジョーカー」 「君がやってるとより絡まってる様にみえんるだけど?」
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