僕らの始まり。

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  「今日から貴方たちのお母さんになります、よろしくね。ほら、佯。」 「よお、‥です、よろし、く‥おねが、‥しますっ!」 「こっちは洵です、よろしくね。」 「ん、っしゅ、んっ、!」 「よろしくね、佯くん、洵くん。僕はこれから君たちのお父さんになります。よろしくね。そしてこっちは、ほら、偕。」 「ん、おれ、とも。よろしく。こいつら、まお‥と、かず、ひと。」 「ま、おっ!きゃははっ」 「ん、か、じゅ。」 「佯と俟郎くんは同じ歳なんだって。仲良くしてね。」 「洵くんと万人も同じ2歳なんだよな、」 「‥‥‥」 12年前。 おれらはこうして出会った。 おれは当時6才で、しっかりとではないが、その時のことをなんとなく、今でも覚えている。 我ながら、ちょっとのことじゃ動じない、子どもらしくない子どもだった。  
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