哀愁挽歌

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
ただ、 笑いたかった たくさんの人に囲まれて 初めてしるこの感情の名前を探して たくさんの人に 自慢したかった ただ、 それだけだった……のに… ただ人と少し違うだけなのに それだけなのに "それ"は 大きすぎて 悲しみに染まっていった 強すぎる感情は 増悪へと変わる ありがとうが 些細な言葉が 悲しくて たまらなくなる 染まる、染まる 染まっていく 増悪がまた 優しさへ、 愛情へ 大きすぎる感情は 変わりやすく 壊れやすい さようならが 大きすぎて 涙が零れた 崩れ落ちて行く世界が また 音を奏で始める それは 悲しく 愛しい 奉送の 歌 どこの送る歌より 愛しい歌 哀愁挽歌 *
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!