24日

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「篠崎先生、すみません」 「はい?」 恐ろしい顔で睨む看護婦の剣幕に押されて、麻倉は痛いほどの視線を背中に受けながら篠崎に頭を下げた。 ひとの携帯を勝手に見るなんて―――!! 処置が終ったら必ず謝って下さいよ!と念を押されたばかりか、頃合を見計らって叩き起こされたのだ。 「先生の着歴を覗きました。さっき検査中に電話が掛かって来て…」 「ああ、電話…」
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